2012年3月18日日曜日

孤独死という言葉

山口美江氏が若くして亡くなられた報道の中に「孤独死」という言葉が使われた部分がある。
報道では彼女は一人暮らしをしていたというだけで
社会から孤立していたというわけではなく
むしろ積極的にご近所ともおつきあいされていたとの事。


孤独という言葉の定義や
死の概念を考えるとなんでもかんでもくっつけてしまうのは愚かだと思うわ。


だいたいやね、一人暮らしの人が家で死ぬと皆、孤独死なのか?


誰かに看取られながら死なないとそう片付けられてしまうのならそれは言葉の暴力だと思うにゃ。
一人でさみしく死ぬって言うけど
皆で楽しく死んだら、集団自死だよな。
マスコミは言葉に対してていねいなフリしてるけど
本当は実に荒っぽい言い方を選ぶ。


それになあ、元来
死ぬ時は一人で逝くもんさ。


社会から孤立して死んでしまった人へどうして生きている時に接触してあげられなかったのかという反省の意味をこめての報道なら、3文字で表わしてしまう事こそ不謹慎だと思う。
加えて
家族が皆、先に逝ってしまった人もたくさんいらっしゃる。
その方達が病院でなくならなかったら、孤独の文字をつけてしまうのか?アホらしい。



その時がきたら、人は何も選べないんだと思う。それが自然の摂理だと思う。
死者に対して冒涜するような単語は言語道断やわ。


孤独という言葉を使った名言
私は孤独である。私は自由である。私は自分自身の統治者である。」カント
自由を選んだ人間にそれなりの覚悟はあるさ。



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