2010年7月11日日曜日

アブナいボーカル

「ラストダンスは私に」を歌う機会があった。

日本では越路吹雪さんが歌って有名になったから
シャンソンだと思われてるけど
実はアメリカンポップス。
しかも
日本では
踊っている彼氏を思ってる女性の歌詞だけど

原曲はまるで違うの。

作詞のドク・ポーマスさんは
ポリオが原因で歩くことが難しく
晩年は車イスをお使いの方だった。
奥様はダンサー。
奥さん、踊るの好きなんだなあ。
ダンスに一人で行っちゃう。

踊ってきていいんだよ
楽しんでおいで
離れているときに心変わりだけはしないでいておくれよ
忘れないでいてくれるかい
君を家で迎えるのは僕
帰りによその男に誘われても断ってくれよ
君を愛しているのは僕
ラストダンスは僕と
So darlin', save the last dance for me

要約すると、こんな感じ。

昨日、それで日本語バージョンで歌い出したとたん
You can dance という文字...
歌い出しが頭に映って
心に「僕は踊れない」というドクさんの感情らしきものが入り込んだ。
ヤバい。泣くと思って必死にこらえて
我を保った。

歌い終わってから
なんか泣きそうになっちゃったその話をしたら
相方の歌のおねえさんから
「霊媒ボーカル」との異名をいただいた。

あんまりうれしくないし
恥ずかしくもあるね。

ピアノは弾かなあかんし
涙は出そうになるし
頭に英語の歌詞が映し出されるし
こらえなあかんし
コードと日本語歌詞は追っかけなあかんし
歌わなあかんし
止まられへんし

とにかく
その曲を歌ってる最中、葛藤があって
なんかしらん
2倍以上、忙しかったよ。




2 件のコメント:

  1. 気持ち分かるわ〜 私も親戚の結婚式で歌った時、誰よりも先に泣いてた。秋桜でボロボロになってたもんな〜 普段は平気なのに、急に魂はいるのよね。

    返信削除
  2. わーっ、seseraだあ。いつのまにコメント書いたの?返事が遅れてごめんなさい。
    歌は芝居と似てるから、なりきっちゃう時あるよね。
    元気ですか?日本はmidsummerです。

    返信削除