去年11月末、GBCの旅行でごいっしょさせていただいた和尚様のお一人、
藤田一照師がティク・ナット・ハン老師の訳をされている。
日本の読者の皆様へ
日本には仏教を実践するために必要な全ての要素ーーー仏教の長い伝統、美しいお寺、あらゆる経典、政治的・宗教的に自由な社会、などーーーがそなわっています。仏教徒であるかどうかにかかわらず、日本人の一人一人のなかには深く仏教の血が流れています。国そのものが仏教に基づいているからです。禅、生け花、茶道、和食、武道をはじめとするさまざまなすばらしい文化として、あるいは心の学として、日本は世界中に、とりわけ欧米に大きな影響を与えています。.....
<法華経の省察ーーー行動の扉をひらく/ティク・ナット・ハン著、藤田一照訳>序文冒頭
そして間違いなく凄い本を今、手にしているなと実感した。
序文は続く....
仏教は我々の苦しみを幸せへと変容するためのツールです。仏教は暮らしの中に、我々の中に生きています。お葬式のためにお寺にいくことだけが仏教の実践ではありません。死んでから実践したのでは手遅れです。
心豊かな人生を送るために、何か新しいものを外へ求める必要はありません。...仏教という素晴らしい智慧の宝はすでに日本人の皆さんに充分備わっているのです。その智慧の宝に気づき、積極的に、かつ巧みに自らの暮らしに応用することができるなら、より平和で健康的な日本社会が未来の世代のために築かれていくでしょう。....
<法華経の省察ーーー行動の扉をひらく/ティク・ナット・ハン著、藤田一照訳>序文より
日本人ではない老師様が日本のことを考えて書き綴られたこの序文、
日付を見てさらに驚いた。
「2011年3月10日 プラムヴィレッジにて ティク・ナット・ハン」
日本が変容を迫られる事態に陥る日の前日の日付である。
本文を読むに至る前に
あとがきのページへと私の手が動く。
そこには
藤田先生があとがきを書き始めた最中に震災がおこり、
先生自体が精神的ダメージを受け、何も書けなくなった時、
老師様から「日本の友人の皆さんへ」と題して
「お互いを愛し合い、
お互いのために存在しあい、
生かされている一瞬、一瞬を大事にして生きる」
という励ましのメッセージを受けて
震災以前に訳し終えていた本文のリアルタイムでの必需性を改めて感じられ、
お仕事を続けたとの由。
藤田先生がこの本を翻訳して出す事になられた「めぐり合わせ」を感じられたように
私はインドへ行って藤田先生に出会い
この本に出会い
ティク・ナット・ハン老師を知り
法華経の扉をひらく機会をいただいためぐり合わせに感謝です。
初めての法華経にnavaoの反応は
いろんな思いが巡って頭がグルングルンになった。
自分のやってきた行動の種になった思いを知ることが出来た。 ....etc
いろいろ感じたけど
いろいろ凄すぎて書けない。
一つ言えることは
仏教の本でこんなにストレートにハートに飛び込んできた本は初めてだ。
私はこれからの人生で何度も何度もこの本を読み返すことになるだろう。
「法華経の省察ーーー行動の扉を開く
Opening the Heart of the Cosmos / Insights on the Lotus Sutra 」
ティク・ナット・ハン 著 Thich Nhat Hanh
藤田一照 訳 Issho Fujita
是非、求めて読んで下さい。
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左側の白い本はティク・ナット・ハン著/池田久代訳
「小説 ブッダ いにしえの道、白い雲」
今、ゆっくり、読んでいるところにゃ。